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Channel: 天野良春“リアル”
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陶芸家・青山双渓さん

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陶芸家・青山双渓さんは、岐阜県多治見市のお生まれ。65歳でいらっしゃいます。
お父様は、多治見市 無形文化財保持者で絵付師の、青山禮三さんです。

青山さんは、国の重要文化財に指定されている、室町時代の茶碗
「白天目(しろてんもく)」を、およそ500年ぶりに再現されました。
「白天目」とは、瀬戸、美濃地方で16世紀に生産された、白みを帯び、
器の口の部分が少しくびれていて、側面が膨らみを持つ茶碗のことです。
「白天目には、白色の長石(ちょうせき)が使われている」という説を聴いた
青山さんは、自宅近くの、室町時代からある窯跡を調査しました。
しかし、そこから「長石」は全く出てこなかったのです。
「なぜ原料が無いのに、白天目が焼かれていたのか」。そんな疑問から、
青山さんの、35年に渡る白天目の研究が始まりました。
そして、完成したのがこちらの「白天目」です。

青山さんは「今後は白天目の研究を生かし、
自分自身の白天目の作品を作っていきたい」と、おっしゃっていました。



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